心地覚心(無本覚心)

しんち、かくしん(心地覚心)は鎌倉時代臨済宗のお坊さんです。
長野県松本の生まれで、29歳で東大寺で受戒を受け、これで立派な
僧侶なのですけど、高野山真言密教を学び、その後曹洞禅を学び、
その後も修行の日々が続き、中国に留学し、中国の五大禅寺の一つ径山寺
に上り、帰国して、和歌山の由良に西方寺を開きました。。

この禅僧が、何をしたので取り上げたかは、反対に、何をしなかったかを
先に話します。亀山上皇が京にあの南禅寺(日本初の勅願禅寺)を建てましたが、
その開山を上皇に懇願されましたが、あっさりと断っています。

何をしたかは、由良に近い湯浅で、中国径山寺で学んだ製法で大豆に、
麹をまぶしたものに野菜を刻み込んで、今の金山寺味噌のもとを伝え、
その樽に溜まった汁(溜まり)から醤油が出来たと伝えられています。
また、生まれ故郷の信州味噌の祖とも言われています。

イメージ 1
湯浅の醤油蔵
湯浅の北町通りでは、昔ながらの製法で醤油を手作りしています。