馬籠宿~旧中仙道

 馬籠宿は岐阜県中津川市に属しています。
尾根道の途中に造られた宿場町なので、中山道も坂道になっています。
木造の家屋の密集した宿場の怖い所は、やはり火事です。ここも、何度も
火事に見舞われています。坂道の下の家屋から失火したら、次々に上の
家屋に延焼したでしょう。

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旅籠但馬屋前


怖い話はこれぐらいにして、島崎藤村の話をします。
藤村は、ここの本陣、庄屋、問屋を兼ねた旧家に生まれました。
世が世ならば、何不自由のない生まれでしたが、参勤交代は廃止され、
新しい世が始まりかけた、まさに「夜明け前」でした。
宿場自体が、時代から取り残されて行きました。
幼年期をここで過ごした藤村は、東京に出て、文学界で活躍しました。

今は本陣跡に、藤村記念館が建っています。