合掌造りの家屋は、南北に並んで建っていました。
これは、白川の風の影響を考慮し、
風の影響を最小にするとともに
屋根に当たる日射量を計算し、
夏涼しく、冬少しでも温かく
過ごせるように建てられています。
また、ここ白川郷は、豪雪地帯で、
しかも水分の多い重たい雪の為、
他の地区の合掌よりも屋根の傾斜を急にして
雪を落とすように設計されています。
合掌造りの家屋は、一階が居間で、
その上の階は、作業場でした。
特に幕末から昭和の初めまでは、
白川郷の基幹産業であった、
養蚕業の飼育場として利用されました。