小江戸~佐原 七

 江戸情緒を今に残す、千葉県香取市の佐原には、もう一つ、
ビッグネームがいます。江戸時代、日本全国を測量し、それ迄なかった
地図を作り上げた、伊能忠敬の旧宅があります。

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橋のたもとが伊能忠敬旧宅

忠敬は養子で、伊能家は、代々酒造・醬油の醸造を営む素封家で
した。忠敬は傾いた家業を建て直し、ここ佐原の名主も務めました。

その後、五十を前に、長男に譲り隠居、江戸に出て、天文学を学び
ました。地球の直径を知る為に、江戸と蝦夷地の距離を知る必要があり、
その距離を測る為には、地図を作るという幕府公認のお墨付きが
必要でした。
17年間の測量で全国を周り、忠敬の死後3年目にして
大日本沿海輿地全図が弟子の手で完成しました。