三中井百貨店~五箇荘金堂

 近江商人のもう一つの故郷の五箇荘金堂は

琵琶湖の東岸にありました。

 

金堂に、太平洋戦争の終戦まで、

朝鮮、中国、満州で十八店舗の百貨店を抱えた

三中井百貨店の本部がありました。

 

    

 

近江商人の実業家である中江勝次郎が、三中井呉服店を創業して

1905年(明治38年)に今の韓国に渡り、

1911年(明治44年)に兄弟とともに京城(現在のソウル)

に三中井商店の拠点を据えました。

その後商域を拡大し、一大百貨店チェーンを築き上げ

百貨店王となりました。

 

しかし発展は長く続きませんでした。

日本の敗戦で、対外資産をすべて失い

三中井百貨店は消滅しました。